2012年8月28日火曜日
飼育下の昆虫の寿命
野生の昆虫ではまず見かける事はないが、飼育下において足や触角の先端が壊死していく個体が見られる。
恐らく自然界では、このような状態では生きていく事が出来ずに、見かけないんだろうけど。飼育下においては餌やりに関して至れり尽くせりとなる事により、こんな状態が発生するらしい。
最初にこの事に気付いたのは、キリギリスを飼った際、7月初めに捕まえたキリギリスが11月に入った頃、毎日のように足が取れていく事に気が付きました。
最後には全ての足が無くなって、もう餌をとる事も出来ません。
子供たちを連れて、キリギリスがもともと居た大和川の河川敷の暖かそうな草むらに寝かせ、『ありがとう』とその場を離れました。
最初は、『寒くなりすぎて、耐えられないんだ』って思っていたんで、次の年からは10月始め頃に大和川に帰って貰うようにしました。
そして、今度は飼育しているノコギリクワガタが、12月に入ってもまだ元気だったにも関わらず、年末が差し迫る頃、やっぱり足が一本ずつ無くなっていきます。
どうやら、寒いだけでは無さそうな事に気付きました。
寿命が近づくと、末端部分まで栄養が行き届かず、生きながら壊死して行くようです。
虫の種類にもよるんでしょうけど、アミノ酸系の摂取により状況が少々変わるのかな。
自然界では、この状態になる前に食べられたり、餌が取れずに死んでいくんでしょうけど、飼育環境下では餌が得られる為に、この状態まで進んでしまうんでしょうね。
子供の頃にはそこまで観察していなかったし、飼育も今よりいい加減なんで寿命ぎりぎりまでの飼育が出来ていなかったので、判らなかっただけなんだろうな。
そう言えば、去年は7月半ばで飼育いしているキリギリスからハリガネムシが出てきて、あえなく死亡となったので、2匹目を補充したんだよねぇ。
今年は、8月盆で一部の足が取れて死亡。
虫にとっては迷惑かも知れんけど、もっと上手に飼育出来るようになりたいです。
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