2012年8月28日火曜日

キャスティング

ルアーの飛行は、ピストルの弾の飛び方とも、砲丸投げの球の飛び方とも異なります。

それは、一般的なルアーは飛ぶのに都合の良い形状をしていないから、よくよく考えればそれは当然の事。

空気の抵抗となるリップは、水中でも抵抗となりあの左右のアクションが生まれます。

もし、抵抗が殆ど無かったら、殆どアクションが無い状態となっちゃいます。

※蛇足ですが(汗)
 捕食魚とルアーの位置関係を見ると、陸っぱりではルアーが横から見られている状態になるんですよね。上下アクションが普通の左右アクションよりアピールに優れているのは、この位置関係が成り立つから。そう言う意味で開発されたルアーもありましたが、煮詰が弱かったのか見かけなくなりました。もっとも上下は重力と浮力の関係があってスムーズな動きを実現し辛いです。
 で、この関係を上手く利用しているのが、船からのジギング、まんま上下の運動で誘ってますよね。陸っぱりで上下の動きを上手く利用しているのは、根魚ボンボン系でしょうか。

飛行物の距離を伸ばす理想の角度は45度、但し糸を引っ張るルアーに関しては違う。

45度なんかで投げた日にゃ、凡フライでスプールで糸が浮まくるわ。

キャスティングの際に重要なのは

スピード
加速度
角度
遠心力
重量

一方飛んでからは

スピード
角度
重量
空気抵抗
ラインの引っ張り

少し違うんだよ。

特に軽いルアーでは、空気抵抗が大きく物を言う。

初速はもの凄く速いけど、それはほんの一瞬の事。

次の瞬間にはもう失速してる。

スプールの回転云々以前に、空気抵抗の壁が大きく立ちはだかっている。

無理してスプールを軽量化して、ベアリングもオイルレスにして、キャスティングも力一杯。

でも、バックラッシュの危険性ばかり上がって、投資した程には効果が得られ無い。

全てはタックルのバランスで成り立っている、ほんの少し部分的に能力を向上させてもそんなの、微妙な誤差の範囲に収まってしまう。

空気抵抗とルアーの重量によって、このバランスは概ね決まってしまう。

飛んでいるルアーを見てれば、この辺は理解し易い。

良く飛ぶ奴と飛ばない奴、飛んでいる姿をよく観察してみればいい。



空気抵抗と重量に関する事以外は、少しは利くが思った程の効果は無い。

それは理解してるけど、それでもより遠くへ飛ばしたいよねぇ。

だから色んな事を試すけど。

初速の低下を如何に最低限にするかが、大きなポイント。

簡単なのは ・・・ (普通の方法としてね)

①ルアーの重量を重くする。 ・・・(ウェイト追加チューン)

②空気抵抗を減らす。 ・・・(リップ整形チューン)

③空気抵抗を減らす。 ・・・(ライン軽量化チューン)

もちろん弊害もあるよ、そこんところ理解してヨロシク。




そうそう、あんまり意味はないと言っときながら、キャスティングの際の回転力を向上させる事も結構効きます。

これは、力むとは違うんだよ。

スムーズに回転する為の中心を意識するって事だよ。

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